【あらすじ】
2011年12月31日、ニューヨーク。タイムズスクエアでは、大みそかの恒例行事「ボールドロップ」の準備が着々と進んでいた。
「ボールドロップ」の責任者、末期がん患者、彼に寄り添う看護師、ある約束を忘れずにいる御曹司、ボーイフレンドとカウントダウンをしたい15歳の女の子と過保護気味の母親、ロックスター、仕事に燃えるシェフ...様々な思いを抱える人々。
今の自分を吹っ切って、新しい年を迎える瞬間、生まれ変わることができるのか。
【感想】
オムニバス形式の映画の金字塔は「Love Actually」。
この映画を超える群像劇は、もう出てこないと、正直思っている。
しかし、意外といいじゃん!って思えたのが、この作品も監督したGary Marshall監督の「Valentine's Day」。
また改めて映画評を書くつもりだけど、キャストも絶妙、各キャラクターの心情描写も深くて、
なかなかの傑作。
その「Valentine's Day」クオリティーを期待して見ると、少々期待はずれなのである。
キャストもちぐはぐ、キャラクターの心情描写は全体的に軽い、
初めからすっごい注目する「ボールドロップ」の本番も映るの一瞬。
でも、テンションだけは上がってしまった。
なんせ、12月28日に見に行ったから。
新年を迎えるワクワク感がピークだったから。
日付が、1日、たった1日変わるだけなのに、
何か不可能なことが可能に変わってしまうような、
大みそか→年明けの瞬間は、不可思議なパワーを持っている気がしてしまう。
2011年は、日本にとって、世界にとっても困難な1年だった。
だからこそ、ヒラリー・スワンク演じる「ボールドロップ」の責任者・クレアの言葉が胸に刺さる。
「新年は、もっと努力して、もっと愛して、与えるチャンス。
未来を怖がるのではなく、未来を楽しむチャンス」
きっと人間は、大きな力がないと、勇気は出ない。
自分の殻を破って、勇気を出して一歩前に進むには、
大みそかは、ぴったりな大きなチャンスなのかもしれない。
エンドクレジットはNG集&スターたちのジョークシーン。
映画に合ってる合ってない、は別として、観客を楽しませようというこのサービス精神は
ハリウッドならではで、私はとても好きです。
内容うんぬんより、豪華なキャストとイベント性。
きっとこんなに文句を言っていても、今年の大みそかが近づくと、また見たくなるんだと思う。
そういうのも、さすがハリウッド、なんて思ってしまう。
動画は劇中でJon Bon Jovi演じるロックスター・Jensenが歌う挿入歌。
相変わらず素敵です。
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